Powered by Six Apart

プロフィール

フォトアルバム

阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

« アサイベリーについての真実(1) | メイン | ブラックペッパーの効果 »

2015年6月25日 (木)

アサイベリーについての真実(2)

ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための海外ハーブ事情

第179回目の話題:アサイベリーについての真実(2)”です。前回の今人気のスーパーフード“アサイ”についての続きです。2011年にFox Newsに掲載されたクリス•キルハムの記事を取り上げ解説しています。前回より原文の英文も掲載して訳文と解説文を記載しています。

450pxaai_na_beira_do_rio

写真:フリー百科事典ウイキペデイアより

<原文>

Sadly, acai the super fruit is also a darling of opportunistic marketers. While acai provides income to many thousands of harvesters in Brazil, it also provides fodder for hucksters who don’t really care about nutrition or the Amazon rainforest, but have their eyes focused solely on dollars. And with acai, the dollars have rolled in liked a tsunami.

 In the past several years, a highly dilute and questionably beneficial drink of acai has sold through a multi-level-marketing scheme to the tune of two billion dollars in total sales, at over forty dollars per bottle. That’s a far cry from the fifty cents you pay for a big bowl of pure, fresh acai in Brazil. Even worse, a number of credit-card frauds have sprung up with acai as a “diet” product, promising extreme weight loss in a short period of time. Intensive marketing of acai as a diet agent has radically boosted sales of virtually useless acai-based weight-loss supplements, and has fueled the ire of credit card holders who can’t stop the automatic payments for ineffective acai diet pills. In other words, acai has become a victim of its own success, feeding society’s predatorial bottom-feeders.

〈日本語〉

 悲しいことに、アサイースーパーフルーツはまた、便宜主義のマーケターの寵児である。 アサイーはブラジルで何千もの収穫者に収入を提供しているが、それはまた、本当に栄養学やアマゾンの熱帯雨林を気にかけない宣伝人にネタを提供しており、彼らはもっぱらドルに目を向けているだけである。 アサイーで、ドルは津波のように渦をまいている。

  過去数年間で、非常に薄められて、効果に疑問があるアサイー飲料がボトルあたり40ドル以上でマルチレベルマーケティングスキームを通じて販売され、総売上高は20億ドル以上にのぼる。それは、あなたがブラジルでの純粋な、新鮮なアサイーの大きな一杯のために支払う50セントからはかけ離れている。さらに悪いことに、アサイーを短期間で極端な減量を約束する"ダイエット"製品とする多数のクレジットカード詐欺がアサイーとともに生まれた。ダイエット剤としてアサイーの集中的なマーケティングは、根本的には事実上役に立たないアサイベースの減量サプリメントの販売を押しあげ、効果のないアサイーダイエットの丸薬の自動支払いを停止することができないクレジットカード保有者の怒りを煽った。 言い換えれば、アサイーは社会の略奪を目的とするボトムフィーダーにえさを与え、自身の成功の犠牲者となった。

<解説>

 BusinessWeek 2009年8月27日(木)の記事では、先に取りあげたオプラ・ウィンフリー氏とオズ医師らが名前を無断で使用したとして、アサイー抽出物などのサプリメントなどの50社以上のサプリメント販売会社とアフィリエイト事業者を提訴したことを、取り上げています。

 記事には

 “広告では、オズ医師の大きな写真と、「私自身、商品を愛用しています」という同医師のコメントが掲載されており、広告の下のバナー(画像を使った視覚的広告)部分には、「(ウィンフリー氏が司会を務める人気テレビ番組)オプラ・ウィンフリー・ショーでも紹介」とのコピーも付け加えられている。

 だが実際には、ウィンフリー氏とオズ医師のいずれも、この製品にお墨付きを与えていなかったことが判明している。広告を信じた多くの消費者が、ダイエット効果があるとされるブラジル・アマゾン原産の熱帯果実アサイーの抽出物などのサプリメントを購入する契約を結び、毎月高額な請求を受けている。ウィンフリー氏とオズ医師は、自分たちの名前や肖像権が、こうした消費者を欺く広告に使われることにもはや我慢ならなくなったようだ。“

と記載されています。

  日本でも、アサイーを成分に含む製品を販売しているマルチレベルマーケティング会社などの関連で、クレジット詐欺の被害が報告されています。

 さらに記事は2009年5月14日(ブルームバーグ)の記事では、“米国での「アサイー」果実の販売の急増の結果、現地での価格が急騰し、ジャングルの住民は数世代にわたって摂取してきた栄養価の高い紫色のこの果実を奪われる事態となっている。”との記事を掲載しています。記事では以下のように指摘しています。

 “ブラジルの農業調査会社エンブラパで果物を担当するオスカー・ノゲイラ氏は米消費者が「貧しい人々の日常の食品を珍味に変えてしまっている」と指摘する。米市場調査会社SPINSによると、体重減少やパワーアップ、アンチエイジングを目指す米国人がアサイー関連製品に昨年費やした金額は1億400万ドル(約99億円)。今世紀早くに米国での需要が拡大し始めて以来、ブラジルでの卸売価格は約60倍になった(エンブラパ調べ)。“

  アサイーの狂躁は、製品を消費する米国や日本だけでなく、ブラジルなどの原産国の社会にも大きな影響を及ぼしていることがうかがえます。

〈原文〉

 “So what has happened here? Acai is a great food. It is delicious, great tasting, loaded with potent antioxidants, and makes you feel good. And this has whipped up marketers into a frenzy. Hundreds of thousands of pop-up internet ads have declared acai the great diet aid, and now many dozens of acai-based pills litter the market. But acai is not a weight loss product, and nobody is going to go from fat and tired to slender and energized as a result of taking these products.

 But acai is different from the other so-called super fruits. How? Its harvesting, and its success, can help to reduce the devastation of the Amazon rainforest. Acai palms grow abundantly in Eastern Brazil, and where they grow, the trees are not cut down. This is because acai harvesting is much more profitable than cutting down the trees for timber. Right now, a couple of hundred thousand acres of rainforest are protected as a result of acai harvesting. Additionally, tens of thousands of Brazilian families make a living harvesting acai. This means that they do not have to move to cities and become chamber maids and bus-boys in someone else’s dream.

 So how to best use acai? Eat it. Drink acai smoothies, enjoy acai sorbet, and incorporate acai into your diet the way you would strawberries or peaches. Would you eat a sandwich pill to lose weight? Of course not. It’s the same with acai. Don’t fall for the hustle. But at the same time, let’s recognize acai for what it is, a highly nutritious and unusually great-tasting Amazonian fruit with the power to employ many and help to protect the greatest rainforest on earth.“

 

<日本語>

 だからここに何が起こったのか? アサイーはすばらしい食物である。 それは、おいしく、素晴らしい味で、強力な抗酸化物質を多く含んでおり、あなたを気分よくさせる。そして、これがマーケティングを狂気にかき立てた。 何十万というポップアップインターネット広告がアサイーを偉大なダイエット補助薬だと宣言し、今では数十のアサイベースのピルが市場に散らかっている。 しかし、アサイは減量のための製品ではないし、誰もがこれらの製品を服用した結果として、太って疲れているからスレンダーで活気にみちているにはかわらないであろう。

 しかし、アサイは、他のいわゆるスーパーフルーツとは異なる。

どのように?

その収穫、その成功は、アマゾンの熱帯雨林の荒廃を軽減することができる。 アサイー椰子はブラジル東部に豊富に成長し、それらが成長する場所では、樹木は切り倒されていない。 これはアサイーの収穫が木材の木を伐採するよりはるかに利益があるからである。 現時点では、210万エーカーの熱帯雨林がアサイーの収穫の結果として保護されている。 また、さらに、何万人ものブラジルの家族がアサイーを収穫して生活している。 このことは、彼らが都市に移動して、他の誰かの夢の中でお手伝いや、テーブル係にならなくてもよいことを意味する。

 それでは、もっともよいアサイの使用法は?

食べること。アサイーのスムージーを飲み、アサイーシャーベットを楽しみ、あなたの食事にイチゴや桃と同じようにをアサイーを組み込むことである。 あなたは体重を減らすためにサンドイッチの錠剤を食べるだろうか? もちろんそんなことはない。 それはアサイーも同じである。 不正商法にだまされてはいけない。 しかし同時に、アサイーがなんであるか、多くを雇用し、地球上で最大の熱帯雨林の保護を助けるパワーを持ち、栄養価の高い、めったにないほど異素晴らしい味のアマゾンの果実である、を認識しよう。

 

〈解説〉

 様々な問題を提起したアサイーの狂躁ですが、最後に記事は、“アサイが豊富な有効成分を含んでおり”、”ブラジルの地域経済を活性化している”ことは事実であると結んでいます。今後もアサイーは増々日本の食生活にも取り入れられていくでしょう。

                             記 阿部俊暢

参考資料

*  スーパーフード:デイビット•ウオルフ

*  フリー百科事典ウイキペデイア日本語版、英語版

*  「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/558517/33451455

アサイベリーについての真実(2)を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿