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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2015年5月28日 (木)

ベルガモットは、コレステロールを下げる (2)

ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための海外ハーブ事情

第177回目の話題:ベルガモットは、コレステロールを下げる

(2)”です。米国植物協議会  The American Botanical Council(通称「ABC」)の(ABC  HerbalEGram2015年2月号)の翻訳記事の解説です。

http://cms.herbalgram.org/heg/volume12/February2015.html

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フリー百科事典ウイキベデイアより
 

 

 

 

 

 

1.ベルガモットについて

 

 ベルガモット(英:Bergamot、伊:Bergamotto、学名:Citrus × bergamia)はミカン科の常緑高木樹の柑橘類です。主産地はイタリア、モロッコ、チュニジア、ギニアなどです。ベルガモットの名はイタリアのベルガモからとも、あるいはトルコ語で「梨の王」の意となるBeg armudiからとも言われています。

遺伝子の解析結果によれば、ダイダイ (C. aurantium) とマンダリンオレンジ(C.reticulata)の交雑種であると推定されています。

 

 高は2 - 5m程度になり、葉は他の柑橘類と同じように表面に光沢があり、他の柑橘類よりもやや細長い形をしており先がとがっています。夏に芳香のある5枚の花びらを持つ白い花を咲かせます。果実はヘタの部分が出っ張った洋ナシ形かあるいはほぼ球形をしており少しデコボコしています。果実の色は最初緑色であるが、熟すにつれて徐々に黄色~橙色へと変化します。

 

 イタリア原産で主に地中海沿岸地域で栽培されています。主な産地はイタリアのカラブリア地方です。ダイダイ(ビターオレンジ)の木に接木して栽培されるのが普通で、比較的暑さには強いが寒さに弱く、栽培には気温が氷点下にならないことが必要とされます。南向きの日当たりが良く灌漑された山の斜面が栽培に適しています。

 

  ベルガモットの果実は生食や果汁飲料には使用されず、専ら精油を採取し香料として使用されるのが一般的です。紅茶のアールグレイはベルガモットで着香した紅茶です。フレッシュな香りをもつためオーデコロンを中心に香水にもしばしば使用されています。オレンジフラワー水はデザート(特にブラマンジュ)とペストリーに利用されます。薬用としては英国王立会陰芸協会のハーブ大百科には、以下の記載があります。

 

<薬用>幼児の疝痛にオレンジ•フラワー水を飲ませる。外用薬としてベルガモットオイルを膣感染症の洗浄剤、浴剤に、ベルガモット•ネロリオイルをストレスからく諸症状、皮膚の潤いを保つアロマセラピーに利用する。

 

 2.スタチン様作用

 

 スタチン (Statin)、またはHMG-CoA還元酵素阻害薬は、HMG-CoA還元酵素の働きを阻害することによって、血液中のコレステロール値を低下させる薬物の総称です。

1973年に日本の遠藤章らによって最初のスタチンであるメバスタチンが発見されて以来、様々な種類のスタチンが開発され、高コレステロール血症の治療薬として世界各国で使用されています。近年の大規模臨床試験により、スタチンは高脂血症患者での心筋梗塞や脳血管障害の発症リスクを低下させる効果があることが明らかにされています。

 

 高コレステロール血症の治療薬で記事にもあるロバスタチンは1987年にアメリカのメルク社(MSD)が初めて製品化した医薬品です。1987年、アメリカ食品医薬品局(FDA)から医薬品としての認可を受け、ロバスタチンは製品化された最初のスタチンとなりました。日本では、塩野義製薬のロスバスタチン(英: Rosuvastatin、商品名クレストール®)などが製品化されています。

 

 スタチンの投与によってみられる副作用には、腹痛・発疹・倦怠感などのほかに、重篤なものとして横紋筋融解症・末梢神経障害・ミオパシー・肝機能障害・血小板減少などが知られています。脂質降下薬の一種であるフィブラート系薬剤とスタチンを併用すると、横紋筋融解症の発生リスクが高まることが知られており、これら2剤の併用は原則禁忌とされています。記事にもあるように、スタチン剤の使用を減らすことが可能であれば、副作用のリスクを軽減することも期待されます。

 

3.brutieridinとmeltidin

 食品化学ジャーナルの 2011年3月15日号に、精油を採油するときの廃棄物であるベルガモットのアルベド《かんきつ類の果肉と皮の間の白い繊維質の組織》からこの2つの物質が発見されたとの記載があります。

 ベルガモットオレンジジュース中に発見されたBrutieridinは、フラバノン配糖体であり、スタチン様特性持っています。そのためジュースは抗高脂血症(脂質低下)活性をもっていると考えられています。ウイキペデイア英語版の中にその化学式があります。

http://en.wikipedia.org/wiki/Brutieridin

 食品化学ジャーナルの 2011年3月15日号には、ベルガモットのアルベド《かんきつ類の果肉と皮の間の白い繊維質の組織》からこの2つの物質が発見されたと記載されています。

 meltidinについては記載している記事を見つけることができませんでした。

 

参考資料

*  英国王立園芸協会ハーブ大百科

*  フリー百科事典ウイキペデイア日本語版、英語版

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