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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2014年10月

2014年10月18日 (土)

アフリカの植物の分析が、脳の老化についての可能な治療を明らかにする

第162回目の話題:“アフリカの植物の分析が、脳の老化についての可能な治療を明らかにする ”です。米国植物協議会  The American Botanical Council(通称「ABC」)の(ABC  HerbalEGram2014年8月号)のリンク記事の翻訳記事と解説です。

http://cms.herbalgram.org/heg/volume11/August2014.html

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何百年もの間、アフリカ西部沖のサントメプリンシペ島のヒーラーは、彼らの患者にcata-mangingaの葉や樹皮を処方してきた。 Voacanga africanaの樹からのこれらの採集物は、炎症を減少させ、精神障害の症状を緩和すると言われている。

 

このところ、生物学的研究のためのソーク研究所の科学者が、植物の力がただ民俗伝承だけではないことを発見した:Voacanga africanaから単離された化合物は、アルツハイマー病、パーキンソン病および脳卒中を引き起す多くの神経変性に関連した、異なる分子経路から細胞を保護する。

「この植物が私たちに提供するなにかは、潜在的な新しい薬物標的の源です“、ソークセルラー神経生物学研究室の上級科学者で、上級著者のパメラ•マヘル、は述べている。その結果は、民族薬理学誌で、今週発表された。

マヘルと一緒に働いている研究員のアントニオ•クレイスは、コインブラ大学の民族薬理学の研究者であるマリアドコ•マドレーラと一緒にその小道を渡ったとき、彼の故郷のポルトガルの家族を訪問している。過去20年間、マドレーラは、島でハーブ薬の使用を調査している。クラリスとマヘルは最近、神経変性疾患の治療におけるそれらの潜在的な使用のための化合物をスクリーニングするための一連のテストを開発し、クラリスはテストの分析を行なうのに最適な機会を見いだした。彼はマドレーラのチームとの共同研究を開始した。

“すでに、神経系への潜在的な効果を持っている特定の植物が記述された多くの情報が存在しています。”とクラリスは述べている。 “私たちは、さらに、定量的に、これらの植物における化合物の実際の神経保護作用を文書化することを必要としていました。"

クラリスとマヘルは、サントメプリンシペの植物の5種から収集した7つの異なる抽出物を調査し始めた。 5つのうち3つは、神経系に影響を与えるとしてローカルヒーラーによって報告されており、2つは対照として使用した。ソークの研究チームは、神経変性に対する潜在的な影響をテストするために設計されたヒトおよびマウスの生体で行なわれた異なった分析に、各サンプルを使用した。

ひとつの分析は、DNA損傷を引き起こし、年齢関連神経変性に関連する酸化ストレス、代謝の副産物に対して細胞を保護する植物エキスの能力を試験した。他の試験は、成分の抗炎症特性を試験した。第3の試験は、サンプルが、アルツハイマー病と関連している神経細胞におけるβ-アミロイドペプチドの蓄積をブロックすることができるかどうかを測定した。

 

“私はそれらがどのくらい強力であるかに驚きました。”マヘルは述べている。 “私は多分、私達がいくつかの分析でほんの少し活性を確認するだけであり、その後、より大きな効果を見いだすために個別の成分を分離しなければならないと思っていました。"しかし、特定の- Voacanga africana中の1つのサンプルは、その最も薄められた形でさせ、すべての分析において並外れて能力を発揮した。

クラリスとマヘルが植物の異なった成分を単離した時、彼等は、植物の抗炎症性及び神経保護効果が、主にボアカミンと呼ばれる1つの分子に起因することを見出した。その化合物は、まだ動物モデルにおいて試験されていないが、分析におけるそのパフォーマンスは、それがアルツハイマー病、パーキンソン病、または脳卒中を治療するための医薬品としての可能性を有し得ることを示唆する。

「世界中の国々の固有植物の中に多くの医薬品の原料の可能性が存在しており、それらのほとんどは、いかなる程度でもテストされていません。“マルヘは述べている。 ” すべてのものをテストすることはできません。だから、薬用の植物の研究に接近する最良の方法は、何を近代的な技術と一緒に研究するかをあなたが取り上げ、選ぶことを助けるために、何千年も前から使用されている知識を使用することです。そうしなければ、あなた単に暗闇で射撃するだけになります。"

マヘル、クラリスと、マドレイラは、ボアカミンについての研究をよりフォローアップすることを計画し、また、もっと多くの植物に彼らの分析法を適用することを期待している。

この研究上の他の研究者は、生物学的研究のためのソーク研究所のChandramouli ChirutaとMarie Goujon-Svrzic; コインブラ大学のGustavo Costa, Tania Santos, Maria Teresa Batista, Jorge Paiva, and Maria do Ceu Madureiraswである。

ポルトガルとアメリカの研究者のどちらもが、知的財産権と、これら地域の植物の研究の結果として生じる利益の共有を保証し、先住民の知識の分野で敬意をもって研究を行なうために、地域団体、伝統的な治癒者と共同体の完全な強力で働いている。

原文は以下を参照のこと。

http://medicalxpress.com/news/2014-08-analysis-african-reveals-treatment-aging.html

解説

*サントメ・プリンシペ

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サントメ・プリンシペ民主共和国、通称サントメ・プリンシペは、西アフリカのギニア湾に浮かぶ火山島であるサントメ島、プリンシペ島、そしてその周辺の島々から成る共和制国家である。無人島であったが1470年にポルトガル人が上陸し、最初はポルトガルからおもにユダヤ系住民の流刑地として使われる一方、奴隷貿易の中継基地となった。1522年にポルトガルの植民地になる。1960年代になって、独立運動が本格化し、1974年に暫定政府が設立され、1975年7月12日に正式に独立した。               

*Voacanga africana(ボアカンガ アフリカーナ)

 

  Voacanga africanaは高さ6mほに成長する小さな熱帯アフリカの木である。この樹は、最大長さ30cmになる葉を持ち、黄色の種子の果実になる黄色または白色の花をつける。

 この植物については、英語、日本語とも信頼できる資料が得られなかったため、参考にフリー百科事典ウイキペデイアの記載を以下に示す。

 

“用途:ガーナでは、木の樹皮や種子は、毒薬、興奮剤、媚薬、そして儀式の幻覚剤として使用されている。これらの効果は、voacangine、voacamine、vobtusine、amatain、akuammidine、tabersonine、coronaridineおよびvobtusineなどのイボガアルカロイドの複雑な混合物の存在によるものである。 ”

 

                        記、訳 阿部俊暢

 

 

参考資料

*  フリー百科事典ウイキペデイア 英語版