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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2013年12月26日 (木)

一般的なヒトの真菌病原体のための画期的なハーブ薬治療(2)

ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための海外ハーブ事情

第121回目の話題:“一般的なヒトの真菌病原体のための画期的なハーブ薬治療(2)”です。前号の米国植物協議会  The American Botanical Council(通称「ABC」)の(ABC  HerbalEGram2013年10月号)のリンク記事の翻訳の解説です。

 

http://cms.herbalgram.org/heg/volume10/October2013.html

318pxgymnema_sylvestre

解説       

English: Gymnema sylvestre. ചക്കരക്കൊല്ലി

日付        2012年3月3日

原典        投稿者自身による作品

作者        Vinayaraj

 

一般的なヒトの真菌病原体のための画期的なハーブ薬治療(2)

 

 前号より続く

 今回話題の植物のギムネマ•シルベスタは、インドのアーユルヴェーダ医学で2000年来糖尿病治療薬として使用されてきた歴史があります。この薬に含まれるギムネマ酸が甘味を抑制することから注目を集め、健康食品として糖吸収機能調整、糖尿病およびむし歯の予防などへの応用が期待されています。

 今回の記事の真菌の増殖抑制による感染症の治療への適応は、これまでにない新しい試みです。

1.      ギムネマ•シルベスタとは

 ギムネマ・シルベスタ(学名: Gymnema sylvestre)は、中国南部、台湾、インドなどに分布し低木林にはえる常緑つる性植物です。キョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)に属し、和名はホウライアオカズラ(蓬莱青葛、蓬莱青蔓)、中国語名は「武靴葉」です。ギムネマ、カウプラント、オーストラリアカウプラント、グルマリ、グルマルブーティ、グルマル、木のプロペリカなどの様々な通称があります。

 長さ4mに達し、茎は灰褐色で皮孔があり、花序ともに柔毛があります。葉は対生し、倒卵形か卵形で長さ3〜8cm、花期は7月です。葉えきに黄色から緑白色の鐘状花を散形状集散花序につけます。

2.ギムネマ•シルベスタの薬用利用

 ギムネマ•シルベスタは、主に糖尿病の症状に対して、古くから使用されてきた歴史があります。一般には、「糖分の吸収を抑える」「血糖値の上昇を抑える」といわれていますが、ヒトにおける有効性や安全性については信頼できる十分なデータは存在していません。

 参考として、牧野和漢薬草大図鑑およびアーユルヴェーダのハーブ医学の記載をあげておきます。

*牧野和漢薬草大図鑑より

<薬用部分>茎と葉(ギムネマ葉、武靴藤<ブカトウ>)、根(武靴藤根<ブカトウコン>

<薬効と薬理>

ギムネマ酸には糖吸収抑制、血糖上昇抑制、抗う蝕(虫歯)性作用があることが知られている。中国では武靴藤は乳腺炎、外傷、腫れ物などに用いられる。

*アーユルヴェーダのハーブ医学より

作用:収れん作用、健胃作用、強壮作用、解熱作用

適応症:糖尿病

現代医学における活性成分と作用:

ギムネマ酸、樹脂、ケルシトール、タルタリックアシド。タンニンは含まれていない。ギムネナ酸は、味蕾や胃腸粘膜での、糖分の細胞への輸送機能を阻害することで、甘味を感じることをできなくする。また、インシュリン分泌を促進する作用もある。非インシュリン依存型糖尿病において血糖を低下させる。運動選手においては、筋肉量を増加し、脂肪を減少させる。コレステロール低下作用もある。

3.主な成分・性質

 ギムネマ・シルベスタの葉は、ギムネマ酸 (gymnemic acid) やgymnemoside、gurmarin、コンズリトール (conduritol) 、ギムネマシン (gymnemasin) 、ギムネマサポニン(gymnemasaponin) などを含んでいます 。

 主な成分のギムネマ酸 (gymnemic acid) やgurmasinは、甘味と苦味の味覚能力を阻害するが、酸味や渋み、辛味には影響しません。ギムネマ酸は小腸でのブドウ糖吸収を抑制し、また膵臓β細胞の成長を刺激するようです。

 4.安全性

国立健康•栄養研究所の健康食品の安全性•有効性情報データベースには以下のように記載されています。

・適切に経口摂取することは安全性が示唆されている。

・  妊娠中・授乳中の使用の安全性については十分な情報が無いため、使用を避ける。

 

 メデイカルハーブ安全性ハンドブックには未収載です。

 

                            記 阿部俊暢

 

 

参考資料

*フリー百科事典ウイキペデイア 英語版、日本語版

*牧野和漢薬草大図鑑

*アーユルヴェーダのハーブ医学

*メデイカルハーブ安全性ハンドブック

*独立行政法人国立健康•栄養研究所:健康食品の安全性•有効性情報データベースWebページ

*独立行政法人国立健康•栄養研究所:健康食品データベース

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