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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2013年12月

2013年12月22日 (日)

一般的なヒトの真菌病原体のための画期的なハーブ薬治療(1)

ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための海外ハーブ事情

第120回目の話題:“一般的なヒトの真菌病原体のための画期的なハーブ薬治療(1)”です。米国植物協議会  The American Botanical Council(通称「ABC」)の(ABC  HerbalEGram2013年10月号)のリンク記事の翻訳です。

 

http://cms.herbalgram.org/heg/volume10/October2013.html

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解説       

English: Structure of gymnemic acids

Deutsch: Struktur von Gymnemasäuren

日付        2012年11月18日

原典        投稿者自身による作品

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This chemical image was created with GChemPaint.

作者        Matt (talk)

 

一般的なヒトの真菌病原体のための画期的なハーブ薬治療

 

 生物学の助教授である、Govindsamy Vediyappan は、発展途上国の糖尿病の人々が血糖値を助けるためにギムネマシルベスタと呼ばれるハーブを使用し、血糖値をコントロールしていることに気づいた。彼は、インド、中国、オーストラリアで見られる熱帯性のつる植物 -ギムネマシルベスタが、カンジダ·アルビカンスと呼ばれる一般的なヒトの真菌病原体を治療することができるかどうかを確認するための、微生物学的利用を研究することにした。

調査は2つのレベルで成功した: Vediyappanの研究チームは、無毒であり、より治療可能であるように真菌の病原性特性をブロックする医薬品化合物を発見した。その結果は、ヒトの健康、生物医学的用途および潜在的な薬剤開発のために重要である。

 

 “我々は、試験管内でその成分が私たちの体細胞を傷つけることがなく、さらに真菌の病毒性をブロックさえするため、この化合物を使用しても安全であることを示しました。” Vediyappanは述べている。 “薬を服用することは、潜在的に患者が真菌の侵略的な増殖を制御し、また血糖値を低下させるために役立つ可能性があります。 "

Candida albicansはヒトにおける主要な真菌病原体の一つであり、なぜならそれが正常細菌叢として口の中および腸のエリアに住んでいるためである、とVediyappanは述べた。しかし、菌は過度に増殖し、口や腸管や生殖器の感染症を引き起こす可能性がある。それらによるカンジダ血症や侵略性カンジダ症のための死亡率は非常に高いことが報告されており、それは、がん患者– 特に首や口腔癌の患者 - HIV患者、臓器移植患者や免疫不全を持つ他の人々の間で懸念されている。

 

 菌は2つの形態で成長することが可能である。治療可能な酵母と治療が困難な菌糸形態である。いちど真菌が酵母から菌糸成長に変換すると治療が困難になる。なぜなら、菌糸成長は、種々の臓器に広がることができる長いフィラメント状の構造を有するためである。 Vediyappanの研究は、菌糸の成長形態をブロックすることを目的とした。

“一度それが組織に入ると、それは根のように広がり、私たちの免疫システムが抑制することは困難です。”とVediyappanは語った。

菌は酵母形を維持している場合、管理が容易で、組織に侵入したりしない。 Vediyappanの研究チームは、発生移行ステージを妨げ、真菌の広がりを止めるギムネマ酸化合物を精製した。ギムネマ酸はギムネマ·シルベスタ、伝統的な薬用植物の葉から得られる。

 

 研究は“ギムネマ酸はカンジダ·アルビカンスでの菌糸の成長と病原性を阻害する。”というタイトルの記事でpeer-reviewed journal PLOS ONEに表示されている。

ギムネマ抽出物は、一般的には、費用対効果の高い治療法であるため、糖尿病および他の病気を治療するために使用される、と Vediyappanは語った。多くの場合、人々は彼らの血糖値を制御したり、体重を減らすためにこの抽出物を飲む。

Vediyappanの研究チームは、ギムネマ酸化合物を最初に発見したわけではないが、化合物が真菌の移行をブロックしていることを発見したのはチームが最初である。研究者らは、化合物がすぐに機能し、それがまた重要な特性であることを発見した。治療可能な真菌酵母は、感染の30分以内に菌糸の成長に変異する可能性がある。菌糸の変異が発生した場合には、分枝状のフィラメントに成長する。

 

 ギムネマ酸化合物は非毒性であり、そのことは癌患者および他の免疫無防備状態の患者にとって特に重要である。ギムネマ酸は、重要な健康な細胞を維持しながら、不必要な侵襲的な感染症をとめることがでる。

Candida albicans菌はまた、バイオフィルムを作り、それが治療が困難な真菌の細胞集合体になる。研究者は、ギムネマ酸化合物がバイオフィルムを変換し治療可能な酵母細胞に戻すことを発見した。

“この化合物は、バイオフィルムの形成を防ぎます。なぜなら、菌糸はバイオフィルムの主要な建設者であり、バイオフィルムは抗真菌薬に耐性があるからです。” Vediyappanは述べた。 “酵母細胞は、単独でバイオフィルムをつくれず、抗真菌治療に敏感です。 "

もう一つの興味深い側面:ギムネマ酸化合物はまた、アスペルギルス、心臓移植患者や白血病患者に影響を与える可能性がある別の真菌病原体の増殖をとめた。

Vediyappanは、作用のモード、潜在的な薬剤の開発、糖尿病への適応、およびカンジダ·アルビカンスおよび他の真菌の病原体のための治療を改善する方法を調査するために今後の研究を計画している。 

原文は以下を参照のこと。

http://www.sciencedaily.com/releases/2013/09/130912131803.htm?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+sciencedaily%2Fhealth_medicine%2Fcancer+(ScienceDaily%3A+Health+%26+Medicine+News+--+Cancer)

以下、解説は次号。  

                        訳、記 阿部俊暢