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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2012年7月31日 (火)

アリストロキン酸を含む漢方薬による健康被害(3)

ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための海外ハーブ事情
第18回目の話題: “台湾におけるアリストロキア酸に曝されることに伴う尿路癌の高い比率”−3です。
米国植物協議会 The American Botanical Council(通称「ABC」)の(ABC HerbalEGram2012年6月号)の、記事よりお届けします。
http://cms.herbalgram.org/heg/volume9/June2012.html


以下 前号解説より続く


3.アリストロキア酸が関係した過去の健康被害事例
 記事にも記載があるヨーロッパで発生した健康被害が最もよく知られていますが、中国をはじめ世界各地で症例が報告されています。
 日本においても1996年から97年に関西において関木通(カンモクツウ)とよばれる中国製生薬を配合した健康食品を摂取した人に腎炎の発生が報告され、該当する健康食品からアリストロキア酸が検出されています。その後も何例か、いわゆる漢方薬による健康被害が報告されています。

4.漢方薬を使用する上での注意点
 先にも述べたように、国内で医薬品として承認されている生薬及び漢方製剤にはアリストロキア酸は含有されていません。日本で発生した健康事例は、中国や台湾などから個人使用を目的に国内に持ち込まれた伝統薬製剤(中国や台湾では,中薬又は中成薬といわれる),煎じ薬並びにこれらと類似する健康茶などの健康食品により発生しています。原因は、大きくアリストロキン酸を含有した植物を含む伝統薬を摂取した場合と、名前の誤認などにより伝統薬中にアリストロキン酸を含む植物が誤って混入された場合(いわゆる不純物混和問題)に分けられます。各国の規制によりアリストロキン酸を含む植物の直接の使用は減少すると考えらますので、今後の問題は不純物混和の問題ということになります。
 厚生労働省でも誤認をおこしやすい生薬について注意を喚起しています。
指摘している生薬は、木通(モクツウ Mutong)。防已(ボウイ Fangji)、細辛(サイシン Xixin)、木香(モッコウ Muxiang)です。国内で承認された医薬品(生薬及び漢方製剤)レベルの品質管理では問題とならないものの,渡航先での購入やネット販売による個人輸入の際には混入されている場合があります。配合されている伝統薬処方には注意が必要です。参考にそれぞれの生薬の代表的な処方をあげておきます。英国MHRAが警告した漢方薬のリストも参考にしてください。

参考:ハル薬局(Hal pharmacy)ホームページより
木通(Akebia quinata アケビ)
五淋散 消風散 通導散 竜胆瀉肝湯 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
防已(Sinomenium acutam オオツヅラフジ)
疎経活血湯 防已黄耆湯 木防已湯
細辛(Asarum siebolidie ウスバサイシン)
小青竜湯  当帰四逆加呉茱萸生姜湯 麻黄附子細辛湯 立効散
苓甘姜味辛夏仁湯
木香(Saussurea lappa モッコウ)
加味帰脾湯 帰脾湯 女神散
           

参考:英国MHRAが有害なアリストロキア属の植物を含むとして警告したいわゆる漢方薬
・Xie Gan Wan
・Longdan Xie Gan Wan
・Guan Xin Su He
・Longdan Qiegan Wan (Longdan Xie Gan Wan)
・Jingzhi Kesou Tanchuan
・Guanxin Suhe Capsules
・Qing Re An Cang Wan
                         
                            記 阿部俊暢

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