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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2012年5月

2012年5月27日 (日)

センダイハギとクリンソウ

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ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための ボタニカル講座
第2回目の話題: “東北大学付属植物園(2)”
 今回は、5月26日に撮影した、東北大学付属植物園の植物の写真です。
4月より季節が一気に進み初夏の花が咲き始めていました。
今満開の花を選んで薬用用途も含めてご紹介していきます。今回はセンダイハギとクリンソウを取り上げます。




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センダイハギ(千代萩)
学名:Thermopsis lupinoides
科名:マメ科
分布:北海道・本州(北部)

 ハギというと秋の植物のイメージが強いですが、センダイハギは初夏に花をつけます。黄色い花が一面に咲いていました。海岸の砂浜や原野に生える多年草で、高さ40-80㎝になります。一面に群生することもありますが、最近は少なくなったようです。名前はセンダイとありますが、仙台にちなんだわけではなく、仙台を舞台にした歌舞伎「伽羅先代萩」にかけてついたといわれています。
 用途としては、観賞用として、植えられることが多く、中国では茎葉と種子を去痰などに用いるとの記述もありますが(Weblio辞書薬用植物一覧)、最新薬用植物学(廣川書店、奥田拓男編)、薬草図鑑(家の光協会 伊沢凡人著)には記述がありませんでした。ネット上でも薬用使用の資料は見つけることができなかったので、一般的ではないと思われます。
関連する薬用情報は、「含まれるアルカロイドのバイオ生産や創薬」についての千葉大学の最新の研究1件のみでした。

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クリンソウ (九輪草)
学名Primula japonica
クリンソウは、サクラソウ科サクラソウ属の多年草。山間地の、比較的湿潤な場所に生育し、時に群生します。高さ50cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型です。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっています。花が大きく美しいため山野草として人気があり、庭にもうえられています。一方、野生のものは数を減らしており、絶滅が危惧されている地域もあります。
 薬用としては、同属のサクラソウ(P.siebildii)とともに、最新薬用植物学(廣川書店)に、クリンソウは葉をはれもの切傷に、サクラソウは根を去痰薬にとの記載があります。生薬名は記載されていないのでどちらも民間薬として使用されているようです。
 欧州産の近縁種のプリムラ(キバナノクリンザクラ、別名カウスリップ)(学名;Primula veris)はドイツEコミッション(ドイツ薬草委員会)で、花、根が気道のカタルに対して承認されています。