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阿部俊暢

宮城県仙台市出身。定禅寺通りのけやき並木と同じ1958年生まれ。2003年阿部代表とともに定禅寺ハーブギャラリーを開業。夢は世界中のハーブを集めたハーブ農場の開設。JAMHA認定ハーバルセラピスト、AEAJ認定アロマテラピーインストラクター。

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2012年5月

2012年5月31日 (木)

オキナグサとホタルカズラ

ハーブ•アロマテラピーを学ぶ方のための ボタニカル講座
第3回目の話題: “東北大学付属植物園(3)”
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今回は、5月26日に撮影した、東北大学付属植物園の植物の写真の続編です。植物ではありませんが、水辺でトンボを撮影したので掲載します。近頃市街地ではほとんど見かけなくなりました。オニヤンマのような模様ですが、体が小さく、複眼の色もあざやかな緑ではないのでコオニヤンマではないかと思います。路上や木道、川原石などに体を横にして張りつくように止まり、オニヤンマほど長時間飛びっぱなしということはないという生態からも、コオニヤンマではないかと思います。子供のころを思い出して図鑑調べに熱中してしまいました。


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本題の花ですが、今回はどちらも絶滅危惧種のオキナグサとホタルカズラを取り上げます。

オキナグサ
学名:Thermopsis lupinoides
科名:マメ科
分布:北海道・本州(北部)

オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua )は、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。

オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua )は、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。日本では、本州、四国、九州に分布し、山地の日当たりのよい草原や河川の堤防などに生育します。アジアでは、朝鮮、中国の暖帯から温帯に分布しています。かつて多く自生していた草地は、草刈などの維持管理がなされなくなり荒廃したこと、開発が進んだこと、それに山野草としての栽培を目的とした採取により、各地で激減に瀕しています。花期は4-5月で、暗赤紫色の花を花茎の先端に1個つけます。花が終わった後の白く長い綿毛がある果実の集まった姿を老人の頭にたとえ、翁草(オキナグサ)といいます。写真は未成熟の果実です。
全草にプロトアネモニン・ラナンクリンなどを含む有毒植物です。植物体から分泌される汁液に触れれば皮膚炎を引き起こすこともあり、誤食して中毒すれば腹痛・嘔吐・血便のほか痙攣・心停止(プロトアネモニンは心臓毒)に至る可能性もあります。漢方においては根を乾燥させたものが白頭翁と呼ばれ、下痢・閉経などに用いられています。 
ヨーロッパの近縁種、プルサテイラ(Pulsatilla vulgaris)(別名セイヨウオキナグサ、バスクフラワー)は、生殖器の病気や機能障害、皮膚や粘膜の炎症や感染症などに使用されていますが、ドイツコミッションEでは未承認のハーブに分類されています(ABCwebページ)。他の近縁種、例えばチャイニーズアネモネ(Pulsatilla chinenise)なども世界各地で使用されています。


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ホタルカズラ

ホタルカズラ(蛍葛、)
学名: Lithospermum zollingeri
ムラサキ科ムラサキ属の多年草。和名の由来は緑の中に鮮やかな瑠璃色の花が咲く様子をホタルに例えたことからきています。
日本では、北海道、本州、四国、九州、沖縄に、アジアでは、朝鮮、中国(本土・台湾)に分布し、日当たりのよい草地などに自生します。
生薬名をチセントウ(地仙桃)といい中国では健胃・鎮痛などに用いるとの記述があります(weblio辞書 薬用植物一覧)。
 近縁種のムラサキ (Lithospermum erythrorhizon)は、生薬名「シコン」(紫根)として利用されています。この生薬は日本薬局方に収録されており、抗炎症作用、創傷治癒の促進作用、殺菌作用などがあり、紫雲膏などの漢方方剤に外用薬として配合されています。
また、古来から紫色の染料としても用いられてきました。